(2005.01.11) 現地実行委員会ホームページはなくなったようです。 (2003.09.22) 第19回水郷水都全国会議「山形・鶴岡大会」は2003年9月20,21日に山形県鶴岡市湯田川温泉で開催され、無事終了しました。 詳しくは現地実行委員会のホームページをご覧ください。 http://www.shonai.ne.jp/~suigosuito/ |
会場の湯田川コミュニティセンター | 9月20日、懇親会、 加藤大会実行委員長挨拶 |
21日午前、全体会 | 21日午後、 左から共同代表(大熊、奥井)、 石田事務局長 |
日時 | 2003年9月20日(土)〜21日(日) |
場所 | 東北公益文化大学(酒田市)(9月20日) 湯田川温泉(鶴岡市)(9月21日) |
主催 | 水郷水都全国会議「山形・鶴岡大会」現地実行委員会 (実行委員長 加藤 功 山形大学名誉教授) |
申込 | 下の申し込み用紙(書式)を電子メール又はファックスでお送りください。 1.電子メール メールアドレス suigosuito@shonai.ne.jp 2.ファックス FAX 0234−22−4053 |
問合先 | 山形県鶴岡市道田町21−29 TEL 0235−28−3338 コモンズ内 水郷水都全国会議 鶴岡事務局 加藤 |
大会参加費 | 3000円 (資料代ほか) 21日講演のみ参加 1,000円 |
交流懇親会費 | 4,000円 |
宿泊費(20日) | 10,000円(一泊朝食付) |
弁当代(21日) | 1,000円 |
水郷水都全国会議は、1984年に琵琶湖畔で開催された世界湖沼会議に参加した
市民の交流をきっかけに始まりました。第1回大会は、宍道湖・中海の干拓問題を焦点に、松江市(島根県)で開催
され、「親水権」の確立を提起しました。以後、毎年全国各地において、各地域での水環境問題を焦点に取り上げな
がら、市民、市民団体、研究者、企業、行政など、幅広い人びとが参加し、交流を重ねてきました。 今大会の開催地である山形県鶴岡市 湯田川温泉地域は、昔は井戸水で、人口の増加によって隣接地の藤沢のこわ清水(湧水)より簡易水道を活用している、まさに「水郷」の地です。鶴岡市域における地下水からダム水への水道水源の切り替えから1年半を経過し、いま、月山ダムからの水がこの地域の目前に迫り、この地域特有の水文化の存続が危ぶまれています。 湯田川温泉は、山形県でもっとも古い歴史を持つ温泉として知られ、昨年、日本映画の各賞を受賞した山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」のロケ地の一つであります。原作者の小説家、藤沢周平の「藤沢」という名は湯田川の近隣の「藤沢」集落の地名であり、藤沢周平氏は、この地の清水や文化をこよなく愛していました。 全国に「日本の原風景的な庶民文化」の美しさを伝える藤沢文学の創造の源泉である鶴岡・湯田川の清水、温泉、食、叉たたずまいを体感していただきながら、日本特有の「おいしい水」が育んできた「水文化」や「水郷水都」のあり方を再考したいと考えています。 特に今回の水郷水都全国大会は、日本で開催された「世界水フォーラム」以降初ということもあり、世界の水事情として、米国の先住民の土地の水源を守る活動の報告も予定しております。なお、尚、今大会は「第3回環境共生シンポジウム」(酒田市・東北公益文科大学 9月19−20日に開催)との連携開催となります 「水をめぐる戦争」の時代が目前とも称される現代、地球上の血液ともいえる、 私たちの命を育む「おいしい水」の今後を考えたいと存じます。 多数の皆さまのご参加をお待ちしております |
9月20日(土)東北公益文化大学(酒田市) | |
11:30-13:00 | 交流いも煮会 |
13:00-16:15 | 分科会(環境共生シンポジウム) |
16:30-18:30 | 記念講演「小倉紀雄氏」(公益学会) |
(18:30-19:00 | バスで鶴岡市湯田川温泉に移動) |
19:30- | 水郷水都全国大会交流会、宿泊 |
9月21日(日)湯田川温泉(鶴岡市) | |
8:30 | 早朝エスカーション 「たそがれ清兵衛」のロケ地 を経由して岩清水へ |
9:00 | 全体会1・問題提起 「鶴岡市の水事情 今、何が起きているか」 「ダムは副作用の多い劇薬!」(大熊孝・新潟大学教授 |
10:00 | 全体会2・おいしい水を守るには 「おいしい水の復権」(中本信忠 信州大学教授) 「聖地の水を守る 」(ヴァーノン・マサイエスヴァ ホピ族 米国) |
12:00 | 昼 食 |
13:00 | 13:00 質疑、議論と鶴岡大会宣言 「水郷水都全国会議」の今後を考える。 |
15:00 | 閉会 |
9月22日(月)オプショナルツアー | |
9:00-14:00 | 湯殿山、月山ダム、市民協働井戸、他。 (宿泊は各自で。事務局でご紹介します) |
第19 回水郷水都全国会議 山形・鶴岡大会 大会宣言水と私たちの関係が見直されている時代です。21世紀の豊かな水循環系の確保に向けて、新しい論議と実践が切に求められています。 第19回水郷水都全国会議は、9月20日から21日まで、日本全国、叉、米国からのゲストも交え、鶴岡市、湯田川温泉に150人が集い開催されました。 20日は水環境をめぐる約30の全国での取り組みについて話し合いました。 21日、草島進一氏(市会議員・鶴岡大会実行委員)は、月山ダム事業により水道水源が変わり、飲み水を他水源に求める「水道難民」を強いられる市民のくらしや水道水源の井戸放棄がおこなわれている鶴岡市の現状を紹介し、日本の地下水の復権を呼びかけました。 大熊孝氏(新潟大学)は、「ダムは物質循環を遮断する」など、ダムの不条理や不合理性、そして新たな河川治水のあり方について提示し、「技術の自治」について、提言しました。山形県小国川漁協との質疑の中では「最上小国川ダム」のスリットダムは特異な人工構造物であるということも指摘しました。 中本信忠氏(信州大学)は、「おいしい水の復権」というテーマに基づいて、残留塩素が優先されている日本の水道水について歴史的変遷を踏まえながら矛盾点を指摘し、ヨーロッパの水道水の事例をあげ、塩素を必要としない緩速ろ過や地下水のメカニズムの合理性を提示しました。 また「おいしい水」を実現するには、住民がもっとそれを望むことであり、そうした住民がよい 水の監視人になることであると、提言しました。 ヴァーノン・マサイエスヴァ氏(米国NGOブラック・メサ・トラスト代表・ホピ族)は、米国 アリゾナ ホピの地でおこなわれている石炭移送のための地下水大量搾取の問題をとりあげ、We Water people「我々は水なのだ」とホピの伝統儀礼を基に、水の神聖さ、健全な水循環のあり方について示し、Save our water「私たちの身近な水を守りましょう」と力強く訴えました。 今回、伝統的な河川改修技術や地下水、緩速ろ過方式の浄水方法など、「技術の自治」というべき身近な知恵や伝統的な技術を見直し、自然の循環、浄化メカニズムを活かしていくことが「おいしい水」を育み、次世代に伝える上で重要であることを私たちは学びました。 21世紀は、巨大資本や国家戦略としての水の占有等、水をめぐる戦争の時代ともいわれ、良質の水をめぐる世界戦略は続いています。今こそ大規模なダムや浄水システムへの依存構造を見直し、特に水道水のあり方を再考し、市民のいのちの源であり、繊細な食文化をはじめ私たちの文化を育む「安全でおいしい水」の復権を実現しましょう。We Water people! 2003年9月21日 第19回水郷水都全国会議 山形・鶴岡大会 参加者一同 |
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