直線上に配置

第32回水郷水都全国会議・越前おおの大会
記録

2017.05.13 開設

第32回水郷水都全国会議・越前おおの大会
2016年11月18日(金)〜19日(土)

大会テーマ:”水”が生きるまちをめざして
〜越前おおのからの発信

(天空の城 越前大野城)

第32回水郷水都全国会議・越前おおの大会

(越前おおの大会開催主旨)

 昭和50年代の「冬の水枯れ」から始まった大野市民の「地下水を守る運動」は、行政の「地下水保全」に向けての施策につながり、昭和52年「地下水保全条例」の策定、地下水観測井の設置と継続的データの蓄積、分析結果の活用という全国にも例がない誇るべき市政運営を実現してきました。
 継続的な取り組みの結果、大野市は「市街地において、ホームポンプで自宅でくみ上げた地下水をそのまま飲める」という環境を保持しています。
 昨年、大野市は「Carrying Water Project」事業を立ち上げ、「水の恩恵を世界にお返ししよう」と、新たな歩みをはじめました。市内外の多くの企業・団体・個人が、この事業に賛同し、活動の輪を広げています。また、大野市議会は12月定例会で、「大野市健全な水循環まち宣言」を全会一致で採択し、国などの関係機関、団体、市民や企業がそれぞれの役割を担いつつ、様々な取り組みを進めていくことを宣言しました。
  
この水環境を保全・再生し、さらに豊かな”水"を次世代に繋ぐために、市民として、私たちは今何をすればいいのでしょうか。
 
 ヨシが茂り、ホタルが舞い、梅花藻(バイカモ)が川面を揺らし、川ガニがいて、たくさんの魚・イトヨ・水生昆虫が生きる川。大人が昔、友達と遊んだ川。「生きている川」を取り戻すことは、”水"を取り戻すことにつながります。
  
「子どもたちが歓声を上げて遊ぶことが出来る川をプレゼントする。そのために山積する課題を、みんなが知恵を出し合い、ひとつずつクリアしていく。県内外の取り組みを学び、また越前おおのから発信していく。そして、次世代に、安心して暮らせる環境を贈りたい。」
 
 本当の”水”を合言葉に、「人と環境とのかかわり方」について見つめなおしたいと考えています。全国各地からのご参加をお待ちします。

(大会テーマ)

”水”が生きるまちをめざして〜越前おおのからの発信

(大会宣言)

第32回水郷水都全国会議・越前おおの大会
大会宣言

 「第32回水郷水都全国会議・越前おおの大会」は、「“水”が生きるまちをめざして」をテーマに、2016年11月18日から20日にわたって、福井県大野市で開催されました。参加者は、延べ300人を数えました。
 大会では、嘉田由紀子前滋賀県知事からの基調講演や全国各地からの報告を受けて、広く議論されました。地元大野市における住民と行政の協働による地下水保全の取り組みが参加者に深い感銘を与えた一方で、原発再稼動や沖縄基地問題、増加の兆しが見られる大型公共事業については、水環境への影響の懸念も表明されました。 
 岐阜県との境を水源とする「九頭竜川」は福井平野の水がめと位置づけられ、支流の「真名川」「清滝川」は、大野市の地下水涵養に大きく貢献する河川として市民の生活を支えています。
 国内有数の多雨多雪地帯にある大野市の河川は、かつて豊富な水量を誇り、最上流部は美しい渓谷で、アユ、アマゴ、イワナが群れをなしていました。九頭竜川は、子どもたちが泳ぎ、メダカが泳ぐ「生きた川」でした。
 市内には多くの湧水池があり、市民は豊富な地下水の恩恵に浴して暮らし、湧水文化の歴史を繋いできました。あちこちの川では、イトヨが泳いでいました。その水量と水質は、酒造りや醸造業、繊維産業等の発展と大野市の経済を支えてきました。
 反面、九頭竜川は古くは「くずれ川」との異名を持ち、台風による洪水は地域住民の生活を脅かす存在でもありました。
 昭和50年代の大型ダム建設により、大規模な洪水はなくなりましたが、地下水の水位は大きく低下してしまいました。
 最上流のダムに蓄えられた河川水は、わずかな河川維持流量を除き、ほぼ全量が導水管で発電所と農業用水路に運ばれ、中流域でようやく河川に戻されます。 
 平成9年に「河川法」が改正され、環境維持用水として河川維持流量が増量されました。九頭竜川中流域は豊富な水量を誇り、魚道も再整備されて「さくらマス」の遡上も増えています。
 しかし、ダム直下の河川状況は改善されず、美しい渓谷は戻っていません。水を失った川は、命をはぐくむ力を失ってしまいました。
 “水”は自然の恵みであり、生きとし生けるものすべてが公平にその恩恵に浴するべきものです。この循環する自然の摂理を前提にした「水利用の見直し・水循環の回復と維持」が行われない限り、地球上の環境問題の解決は不可能です。
 「第32回水郷水都全国会議・越前おおの大会」は、森・水・海は地域に生きるすべての生命体のものであり、環境保全に基づいた持続可能な社会の構築こそが人類に課せられた最大の責務であることを確認する大会でした。
 ここに改めて、持続可能な社会の実現に向けて、ともに更なる一歩を踏み出すことを宣言します。
2016年11月20日

                                     第32回水郷水都全国会議・越前おおの大会参加者一同 


大会宣言、決議
pdf 日付
大会宣言(pdf) 2016.11.20

開催要領
開催要領(pdf) 2015.05.27


プログラムの日程と内容
プログラム(html) 2016.11.02
オプショナルツアー(html) 2016.11.02


大会資料集

参加申込書
参加申込書(pdf)
参加申込書(doc)
2016.09.17

大会実行委員会名簿
(2016.09.17)
実行委員長 高岡 和行 大野市議会議長
事務局長 米村 輝子 水郷水都全国会議実行委員
実行委員 池端 保 JAテラル越前農業協同組合
梅林 厚子 大野の水環境ネットワーク
武村 晋作 福井工業大学笠井研究室「あめゆきcafe」
木下 隆之 公社)大野青年会議所
玄覚 敏生 大野商工会議所
此下 美千雄 大野市漁業協同組合
阪下 雅治 九頭竜森林組合
島田 健一 中野清水を守る会
辻  青六 雪山プロジェクト
藤堂 規行 大野観光自動車(株)
畑中 章男 大野市議会議員
藤田 孝子 大野の水環境ネットワーク
松浦 弘益 松浦印刷所(株)
米村 俊太郎 有機無農薬栽培百姓


主 催
第31回水郷水都全国会議・越前おおの大会実行委員会

後援
大野市
大野商工会議所 (公社)大野青年会議所
JAテラル越前農業協同組合 九頭竜森林組合
大野市漁業協同組合 (一社)大野市観光協会
大野観光自動車株式会社 株式会社松浦印刷所

連絡先




表紙
(トップページ)

全国会議
の活動
リンク
直線上に配置