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第23回水郷水都全国会議、松江大会
分科会プログラム

分科会プログラム 
5月27日(日) 9:00−12:30 労働会館(ろうかん)

(注 最終決定ではありません)
第1分科会

○「自然再生を目指して――各地の事例報告と交流」

水郷水都全国会議は 1985年に松江に始まり、一巡りして松江に戻ってきました。中海宍道湖の淡水化がまさに行われようとしていた時から、干拓淡水化の中止を経て、汽水湖の自然再生をどう進めるかを住民が主体となって進める時へと移ったのです。中海宍道湖のこれまでの運動を振り返り、これからを議論します。また、日本各地の河口域・汽水域では、 2002 年に成立した自然再生推進法などにもとづく多様な運動が進められています。霞ヶ浦、三番瀬、伊勢・三河湾からの報告をもとに、問題点や展望を語り合い、交流をすすめます。

[報告]
「日本の干拓事業と中海干拓淡水化その後」 徳岡 隆夫
「母なる中海を取り戻す四半世紀の住民運動から」 大谷 輝子
「霞ヶ浦の湖岸・沿岸帯における自然再生事業」 平井 幸弘
「環境と漁業について:三番瀬再生計画及び知床世界遺産からの教訓」 大橋 貴則
「伊勢・三河湾の再生を目指して」 井上祥一郎
「自然再生推進法にもとづく中海の自然再生を目指して」 船越 元熙

[総合討論]
「河口域・汽水域の自然再生をどのようにすすめるか」

(世話人:徳岡 隆夫 大谷輝子)
第2分科会

○「ラムサール条約をどう活かすのか」

COP10 が、韓国慶尚南道昌原(チャンウォン)昌原市において 2008 年 10 月 28 日から11 月 4日まで開催される。 2005年にウガンダで開催されたCOP9では、日本から 20の湿地が登録されたが、今回、環境省は、追加登録の数値目標も具体方針も定めていません。
それと裏腹に、重要湿地の開発計画が進行し、あるいは息を吹き返す動きもある。
分科会では、「COP10に向け日本国内で何を実現するのか」を中心テーマに、@宍道湖・中海を含む登録湿地でラムサール条約をどう活かすのか、ACOP10に向けラムサール条約登録湿地をどうふやすのか、について報告と討論を行う。


[報告]
「『早急にラムサール条約に登録し保全すべき重要湿地リスト』の取り組みについて」 浅野 正富
「COP 10に向けた韓国との共同の取り組みについて」 柏木 実
「市民参画による湿地保全へ―中海干拓地に作られた米子水鳥公園の事例−」 神谷 要

(責任者:保母 武彦)
第3分科会

○「解決が待たれる全国各地の事例」


全国各地には、解決が待たれる数多くの事例があり、それぞれに多くの市民が関わりを持ち働き掛けを行っています。第23回水郷・水都全国会議に参加された機会に、その実情を報告し、解決に向けての助言を得ることが出来れば、この会議のもう一つの目的は達成することが出来る。

[報告]
「天竜川流域のダム堆砂と海岸浸食」 田淵 直樹
「溢れさせる治水・分かち合う利水―城原川の野越と草堰―」 田中 秀子
「『ふるさとの川城原川−ダムに拠らない治水を探る』を出版して」 佐藤 悦子
「紀伊丹生川ダム建設中止後の活動について」 松村 勝弘
「吉野川の河川整備計画策定の現状と問題点」 姫野 雅義

(世話人:奥井 登美子)

第4分科会

○中海漁業復活と宍道湖漁業振興のみちすじ」

中海干拓事業が開始されるまでは、規模等において大差の無かった両湖の漁業は、干拓事業が始まった以降は、好対照の展開となり、今日では全く異なる状況となった。中海では、主たる漁獲の対象であった魚介類が消滅したが、宍道湖では、他産地の状況、輸送方法の改善、漁法の変化などが複合的に影響し、ヤマトシジミを中心とした漁業が展開され、日本最大の生産地となった。
このように、同一水系の中で全く違う様相となっている漁業の抱える課題と解決の方法について話し合う。

[基調報告] 「諫早湾干拓事業と有明海漁業などの現状」 東 幹夫

[報告]
「シジミ漁業を中心とした宍道湖の漁業振興」 原 俊雄
「水質変動シミュレーションの結果からみた宍道湖・大橋川・中海の将来」 市川 哲也
「中海の森山堤防開削によるサルボウガイ復活の見込み」 坂本巌

[総合討論]
助言者 相崎 守弘 (世話人:坂本 巌)

第5分科会

○「汽水域の河川の自然環境」

 日本を代表する汽水湖である宍道湖と中海を繋ぐ大橋川は、上流から下流まで汽水域という稀有な河川です。ラムサール条約登録により両湖の賢明な利用が模索され、治水のために大橋川の河川改修事業が計画される中、汽水域の河川としての大橋川の将来像を考えることは重要な課題である。この分科会では、様々な立場のパネリストから話題を提供していただき、大橋川を含む汽水域の河川の自然環境の過去から未来への姿について意見交換を行う。

[パネリスト] 召古 裕士 ―水郷都市 松江の魅力―
高橋 正治 ―大橋川の漁業と将来―
湯浅 丈司 ―中海・宍道湖の水環境―
中川 芳江 ―武庫川流域委員会からお伝えできること―

[コーディネーター] 倉田 健悟

(責任者:倉田 健悟)
第6分科会

○「市民運動(住民運動)のあり方」

水郷・水都全国会議は、各地に存在する多くの市民運動によって支えられてきた。各地で多くの成果を生み出した市民運動も、23年の年月の中で次々と新たな課題を抱えながら展開されている。水郷水都会議開催地の市民運動が、会議後どのような展開を見せたのかを検証しながらそこらを探っていく。
この分科会では、第1回と第2回の舞台となった宍道湖と霞ヶ浦を例に、報告と討論を行い、市民運動のあり方を問いつつ、次世代に引き継ぐ方策を見つけていきたい。

[基調提案] 「霞ヶ浦と中海・宍道湖からみた環境運動の課題」 淺野 敏久

[報告]
「宍道湖・中海を守る市民運動の展開」 西村敏
「宍道湖・中海におけるヨシ(葦)植栽活動」 竹内 雅幸
「先輩から受け継ぐ宍道湖への思い」 藤井 建二
「水環境をめぐる市民運動の様々なあり方―霞ヶ浦の運動から考える―」 原田泰

(責任者:竹下 幹夫)

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